アルミパーテーションとは?スチールパーテーションとの違いや構造を紹介
アルミパーテーションは、オフィスの間仕切りとして多く使用されています。
パーテーションにはいくつか種類があり、同じ金属製でもアルミパーテーションやスチールパーテーションなどがあるので、どちらにするか迷う方も多いです。
そこで今回は、アルミパーテーションの特徴やスチールパーテーションとの違いなどを詳しく解説します。
アルミパーテーションは、アルミ素材で作られた支柱にパネルをはめ込んだパーテーションです。
支柱はアルミですが、パネル表面などにはスチールを使用することが多く、全てがアルミ素材を使っているわけではありません。
パーテーションにはいくつかの種類がありますが、その中でもアルミパーテーションは軽量で施工しやすく、仕上がりも良好なのが特徴です。
比較的安価で施工期間も短いため、頻繁に移設や増設、撤去を行う場合はコストパフォーマンスが良くなります。
一般的なオフィス以外にも工場のライン・事務所や研究施設、病院などに利用されています。
支柱とパネルの簡素な構造ですので普段のお手入れ、お掃除も簡単なのが利点です。
アルミパーテーションで間仕切りしたオフィスや事務所は、ガラスパーテーションを使ったものと比べると高級感はありませんが、簡素で清潔感がありますので落ち着いた雰囲気にすることができます。
なお、パネルには定番色のアイボリーや白、グレー以外にも、赤や青等さまざまなカラーバリエーションや木目調などのデザインパネルもあります。
支柱もむき出しのアルミ色だけではなく黒や白、赤などのものがあるので、オフィスの雰囲気に合わせて選ぶことができます。
同じ金属製のパーテーションに、スチールパーテーションがあります。
アルミパーテーションとスチールパーテーションの違いにはどのようなものがあるでしょうか?
まずは使用している素材が違います。
アルミパーテーションはパネルにはスチールを使用してることもあるので、大きな違いは支柱がアルミでできているかスチールでできているかになります。
色こそ選べますが、アルミパーテーションの支柱はむき出しになりますが、スチールパーテーションの支柱は隠せます。
性能については、アルミ・スチールともに耐震性や断熱性は高いですが、不燃性はスチールパーテーションの方が高いです。
1番大きな違いは、施工期間と費用です。
アルミパーテーションは施工期間が短く価格も安いので導入しやすいというメリットがあります。
一方スチールパーテーションは、アルミパーテーションに比べると、施工期間が長く費用も高くなります。
機能性とデザインを取るならスチールパーテーションですが、コストや施工期間を重視するのであればアルミパーテーションの方がおすすめです。
アルミパーテーションは、アルミの支柱と、その間にパネルを1枚はめ込んだ構造になっています。
軽量で簡素な構造のため施工しやすく、低コストで導入できます。
パネル表面は強度のためにスチールが使用されることが多いですが、芯材にはハニカム構造の紙(ペーパーコア)などを使って軽量化や遮音性と保温性を図っています。
なお紙は可燃性であるため、消防法により31m(7階)以上の高層ビルのオフィスや事務所の間仕切りには使用できません。
ただし現在では不燃処理したペーパーコアを使用するなどの工夫がなされたものも多くあります。
パネルにはガラス窓を配したものやドア付きのもの、欄間付きのものなどさまざまなパーテーション部材があり、色々な要望に対応できるようになっています。
一般的にアルミパーテーションはスチールパーテーションよりコストが3割ほど安くできると言われています。
費用は種類によって異なりますが、パネル1枚あたり15,000円程度が相場です。
コストを重視するのであればアルミパーテーションがおすすめです。
なお運搬・搬入費に差はありません。
オフィスにアルミパーテーションを導入することで得られるメリットを紹介します。
導入コストが安い
オフィスレイアウトの工事は構造によって百万単位のコストがかかるケースも多く、パーテーションを導入すべきか悩む人も多でしょう。
アルミパーテーションは、導入コストが1番安いのがメリットです。
素材の単価が安く、軽量で施工しやすいことから、設置費用を抑えられます。
施工期間が短い
オフィスレイアウトの工事を業者に依頼すると、施工中はさまざまな業者が立ち入るため、デスクを移動したり、機密情報の流出を防ぐために一部業務をストップしたりしなければならなくなります。
業務がスムーズに進まなくなり、企業にとっては大きなデメリットとなってしまいます。
しかしアルミパーテーションなら、設置の手軽さから、短期間で施工が完了するため、通常の業務体制に戻るのが早くなります。
デザインが豊富
アルミパーテーションといえば、支柱がむき出しになるケースが多く、デザイン性にかけるのがデメリットでした。
しかし、最近のアルミパーテーションは、支柱やパネルのカラーバリエーションが増えており、支柱とパネルを一体化して見せることも可能です。
逆に異なるカラーを組み合わせて、メリハリのあるデザインに仕上げることもできます。
カラーの組み合わせ次第で印象が大きく変わるので、オフィスの雰囲気に合わせて選んでみてください。
アルミパーテーションをオフィスに導入する際は、いくつかデメリットがあることも忘れないようにしましょう。
遮音性が低い
アルミパーテーションのパネルの厚みは、ほとんどが3cm前後です。
素材自体が薄く、鉄板の間にペーパーコアを挟んでいるので、他のパーテーションに比べると遮音性が低く音漏れが気になる場合もあります。
遮音性を高めたい場合は、床から天井まである「ハイパーテーション」にすることで音漏れを防ぐことができます。
曲線やカーブを描くデザインは作れない
造作壁のように丸みを帯びた曲面壁や部分的にカーブを描くデザイン壁など、柔軟性の高い壁をアルミパーテーションで作ることはできません。
デザイン性でいうと造作壁の方が優れていますが、造作壁は一度設置すると移動が難しいためデメリットを理解した上で選びましょう。
アルミパーテーションは、遮音性や防火性の低さがデメリットですが、コストや施工期間の短さなど、オフィスでの業務に関わるメリットが大きいです。
防音性や防火性などを高めるために工夫することもできるので、オフィスに導入するべきかお悩みの場合は、専門業者へ相談することをおすすめします。
パーテーション・間仕切り工事を検討されている場合は、弊社までお気軽にお問い合わせください。