工場や倉庫内にファクトリーブースを導入するメリット・デメリット
工場や倉庫内にファクトリーブースを導入しようと検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ファクトリーブースは、休憩スペースや作業スペースなどさまざまな用途に活用されます。
今回は、ファクトリーブースを導入するメリット・デメリットを解説します。
ファクトリーブースとは、建物の中に作れる天井つきの小部屋のことです。
主に休憩スペースや作業スペースなどに用いられます。
仕切りとなるパーテーションを自由に組み合わせてレイアウトを作成できるため、柔軟性が高いことが特徴です。
天井がついているので、ほこりや騒音などを避けることができます。
ファクトリーブースには天井がついているか、後付けで天井がつけられるため、天井が高い工場や倉庫でもコストを押さえて設置できます。
ファクトリーブースはさまざまな用途で使用されています。
ファクトリーブースが利用されるシーンを紹介します。
休憩スペース
オフィスや工場の中を、作業スペースと休憩スペースで区切る場合、パーテーションやスライディングウォールを使う場合もあります。
しかしこれらでは天井までは覆うことができないため、両スペースの音が漏れてしまう可能性があります。
ファクトリーブースで天井まで囲うことで、より遮音性の高い快適な休憩スペースを作ることができます。
喫煙室
天井までついているファクトリーブースであれば、しっかりと空間を囲うことができるので、ブースの外にたばこの煙が漏れるのを防いでくれます。
大型冷蔵庫
別途冷却ユニットの工事を行う必要はありますが、天井まで囲うファクトリーブースなら冷気を逃さず食材を冷やすスペースとして利用することもできます。
トイレブース
トイレが付いていない事務所にトイレブースを作ったり、トイレの数を増やしたいときにも役立ちます。
天井まで囲われているため、気になる臭い対策もできます。
防音室
楽器を使用したりして大きな音を出しても平気な部屋を作りたい場合にも有効です。
また、音を遮断して作業したいときや音に集中できる空間がほしいときにも利用できます。
ファクトリーブースの1番のメリットは、使いたいスペースに合わせて自由に部屋を作れることです。
もし設置場所を変更したくなった場合も、簡単に移動することができるので、業務上不都合が出てしまった場合でも問題なく設置場所を変更できます。
ファクトリーブースは空間を仕切るため、室内の温度が上がりやすいです。
特に、焼却炉や屋外に近い部分など、高温多湿になっている場所に空調設備のないファクトリーブースを設置した場合は、中にいる人が熱中症になるリスクが高まります。
工事費は少し高くなりますが、ファクトリーブースを設置する場合には空調設備の導入もあわせて検討しましょう。
また、ファクトリーブースを設置するためにはさまざまな工事が必要になるため、設置が完了するまでの期間が長いこともデメリットの1つです。
場合によっては、照明のスイッチやコンセントを作るための電気工事が必要になります。
入退室の管理システムを導入する場合にはセキュリティ工事などが必要なので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
さらに、ファクトリーブースを設置する工事では大きな音が出る可能性があるため、近隣の住民や周囲の環境に配慮して工事日を決めるなどしましょう。
ファクトリーブースを設置する際は、注意すべきことがあります。
トラブルを防ぐためにも、設置前に注意点を押さえておきましょう。
賃貸の場合はオーナーや管理会社に確認
ファクトリーブースの設置工事では、天井や床に穴をあけて固定するため、賃貸の場合は必ず物件のオーナー、もしくは管理会社の許可が必要となります。
また、賃貸物件は退去時に原状回復の義務があるため、ファクトリーブースの設置により大きな穴があいてしまった場合や、汚れがついてしまった場合には修復工事に費用がかかる可能性があります。
法律や規格に気をつける
工場にファクトリーブースを設置する場合、照明やコンセントを取りつける工事が必要です。
電気工事や換気工事を行う際は、消防法や防火対策などに気をつけなければなりません。
定められている条件を満たしていなければ、設置ができない可能性もあります。
工場にファクトリーブースの設置をする場合には、前もって法律や規格などに詳しい専門家に確認しておくことをおすすめします。
ファクトリーブースは、使いたいスペースに合わせて自由に天井つきの部屋を作れるため、さまざまな用途で活用されています。
スペースを区切る方法としては、パーテーションなどもありますので、自社に合ったものをお選びください。
パーテーション・間仕切り工事を検討されている場合は、弊社までお気軽にお問い合わせください。